🌿 2026年 謹んで新春のお慶びを申し上げます
- 2026/01/10
あけましておめでとうございます。柏市の設計事務所「木の家設計室アトリエ椿」の笠原です。
皆さまはどのような年始を過ごされましたか?私は、やはり少し現場を離れると手が寂しくなるようで、今週からまた新たな気持ちでアトリエの業務を再開しております。
2026年も、流行に左右されない、けれど住む人の心に寄り添う「木の家づくり」を皆さまと共に育んでいければ幸いです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、私の現場始めは、昨年末に調査、打ち合わせを進めていた「古民家 やご」での建具メンテナンスからでした。
🌿 「不便」を「愛着」に変える。仕事始めの建具メンテナンス
古民家での暮らしは、少しずつ手をかけてあげることで、家がどんどん自分たちに馴染んでいく面白さがあります。今回は、これまで気になっていた細かな部分をまとめて整えてきました。
雪見障子の修繕
まずは、上桟が傷んでいた雪見障子です。 雪見障子は、閉めたままでも庭の景色を切り取れる、日本建築の素敵な発明品。傷んだ箇所を直し、しまってあったガラス戸も無事におさめました。
障子がピシッと動くようになると、部屋の空気がどこか清々しく感じられます。

くるくる回す楽しさ。「ねじ締まり錠」
今回は、窓や玄関の鍵、「ねじ締まり錠」の修繕も行いました。若い方には馴染みがないかもしれませんが、ツマミを差し込んでくるくるとネジを締めていく、昔ながらの鍵です。 締めていく時の、指先に伝わる抵抗感。そして最後に「カチッ」と固定される瞬間の手応え。これがなんとも心地よく、ボタン一つで閉まる鍵にはない「安心感」を自分の手でつくり出す感覚があります。
今回は定番の「ベスト(BEST)」というメーカーのものを使いましたが、京都の「室金物」さんなどのラインナップには、四角い台座や小ぶりな丸座など、見惚れるほどスッキリした意匠のものもあります。

「こんな美しい鍵が似合う建具を作りたいな」と、私自身の創作意欲も刺激される仕事始めとなりました。

「自分の手」で家を整える、という安心感
職人さんが黙々と、それでいて丁寧に調整してくれる姿を見ていると、やはり「手仕事」の力は偉大だと改めて感じます。
今の時代、新しいものに変えるのは簡単です。
でも、こうして古い建具の機嫌をとりながら、長く使い続けていくと、愛着を感じるだけでなく、自分の暮らしを自分の手でコントロールしているという、確かな「手応え」が生まれます。
ボタン一つで全てが解決する現代だからこそ、あえて自分の手を動かして家を整える。そのひと手間が、住む人の心に、数字では測れない豊かさと、安心感を運んできてくれるのだと思いました。
2026年も、柏市を拠点に、こうした「丁寧な手仕事」を大切にした家づくりを着実に続けていこうと思います。アトリエ椿を本年もどうぞよろしくお願いいたします!


















